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2009年3月 7日 (土)

スキーな日々(ブーツ)

私の足は幅が狭く甲が低い。

Foot 典型的な日本人の「甲高幅広」とは真逆で、靴選びが難しい。ヒールの高い靴だと足が前へ前へと滑り、指先が押される。ミュールなんてデザインによっては、全ての指が付け根からニョッキリ前に出て、ヒジョーに不恰好だ。なので、木型があったデザインを見つけたら、面倒なので色違いで2~3足の大人買い。

普段の靴でこうなのだから、スキーブーツ選びは難儀しますわ

最初のスキーブーツは、板とウェアとのお値打ち3点セットで購入した。約30年前の話で、どこで買ったかといえば、なんと銀座のデパート。三越か松屋だったと記憶する。そう、この頃はデパートでもスキー板やブーツを扱っていたのだ。何せ初めてのスキーで何も分からず、デパート店員の言いなり。まぁ、続けるかどうかも分からないし、とりあえず格安3点セットで良いだろうというのが、決め手であった。

Bootsメーカーはどれもハッキリした記憶はない。ブーツはKから始まっていたのは覚えているので、Koflackだったのだろうか。ただ、当時Koflackがこんなお徳セットで売られてたかどうかは疑わしい。ウェアはサロペットにジャケットの組合せ。サロペットというのは後に流行ったワンピース同様、トイレが非常に面倒なデザインだが、女の子にはカワイ~ィで人気があったようだ。今ならずぇ~ったい着ない。板にいたっては(←シャレではない)、とんと記憶なし。

この3点セットで3~4年過ごし、社会人になってブーツだけNORDICAに変えた。そろそろリアエントリーが流行る頃で、何といっても白いHANSONがダントツ人気。苗プリに出入りするお洒落なおネーサン方(ミーハーとも言う)には必須ギアだ。ギョーカイ人の端くれとしては興味もあったが、経済的に手が届かなかったので、普及品のNORDICA 2buckleタイプになった。一般的な日本人の足に合ったNORDICAは、確かに足先は楽だったがやはり足が前に滑る。靴下で調整していたが、親指の爪を潰すことが多かった。

転んだ拍子に雪が靴内に入るのか、足先がふやけて余計爪の状態が悪くなった。完全に剥がれたことも2-3度ある。ある時岩岳でやたら足先が冷たいので見たら、なんとシェルの爪先部分が割れて、そこから雪が入っていた。今でこそシェルの経年劣化も常識となっているが、当時そんな事一般スキーヤーにはあまり浸透していなかった時代。こんな堅いものが割れた!と皆に見せて廻った。

経年劣化と言っても、まだ買い換えて3年くらいしか経ってない。ハズレに当たったという人もいるが、自分としては足が前に滑る事でブーツの爪先部分に余計な負担が掛かってたのも一因ではないか、と思っている。

同時期に同僚がLANGEを買った。オレンジ色のレディース仕様だが、LANGEはその足幅の狭さで有名で、本人曰く「だんびろの私には合わない」。履いて1時間は涙が出るほど痛いが、痺れて来たら痛みも感じなくなって普通に滑れるのだとか。でも、痺れるまで待つってのも、スゴイな。確かに当時のLANGEは「靴に足を合わせろ」とも言われていた。彼女が合わないと知りつつ購入したのは、そのデザインと機能性の良さを理由に薦めた人が居たのだろう。まぁ、大体予想は出来るけどっ!

で、ブーツが割れてしまった私は当時付き合っていた元夫の後輩に薦められ、図らずもこのLANGEを履くことになる。この後輩さんには板も見繕ってもらった。以前登場した、真夏の成田座り込みや真冬の法政大学水浸しの憂き目に遭った、アノ人だ。同僚には合わないLANGEだったが、私にはピッタリ。インナーの足に吸い付くような感触も良く、こちらの意志が板に確実に伝わる。技術力のない私はこの靴にかなり助けてもらった。白いLANGEにYAMAHAのFlex Ladies、ウェアも流行に乗じて黒のワンピに変えた。見てくれだけは上手そうな、なんちゃってスキーヤーの誕生だ。

このセットで長らく滑っていたが、歳を取るにつれ板は重く、ウェアはきつくなって来る。とりあえず板はレンタルにして、ウェアはそれこそ身体をムリヤリ合わせる。ブーツだけはLANGEをどこへでも携えて行った。が、購入して6~7年、インナーの表がボロボロ剥がれて汚らしくなって来た。そろそろ替え時と思ってた8年前の冬、札幌国際で滑る予定にしていたら、たまたま仕事でカレも札幌に居る事が分かった。じゃぁ、札幌で見繕ってやるよ・・という事で、札幌のICIスポーツで買ったのが、今のLANGEだ。

Boots一緒にスキーに行くと、カレはスキーロッカーには板とストックだけを入れて、ブーツは部屋に持って帰る。そんなに大切なのかと思ったら、部屋に戻るとすぐさまブーツからインナーを外す。へっ? インナーって簡単に外れるんだ。これだからシロートは・・という顔をしてカレは言う。「こうしないと、カビが生えるよ」 げげっ、カビ? 想像するだにおぞましい。それ以来、独りスキーでもせっせと部屋でインナーを乾かしている。

そのLANGEもかれこれ8年。ブーツの経年劣化を心配する前に、足の方が経年劣化してきた。最近くるぶしの下の骨が飛び出してきてブーツに当たる。軟骨かと思ったら、マッサージのお兄さんに、年齢と共に疲れやストレスでカルシウムや不純物が溜まって来ていると教えられた。応急処置的にカレにインナーを調整してもらったが、最終的にはシェルも調整が必要だ。地元のICIスポーツに確認すると、8年ものは割れる恐れがあるので出来ないと、すげなく断られた。ありゃま、どうしましょ。

このままだと、ある日突然ソールがごっそり剥がれる登山靴のように、滑ってる途中でパッカ~ンと割れる可能性もあるわけで、膝に加えてもう一つ爆弾を抱えて過ごす、スキーな日々である。

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